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比重選鉱とは?

ひじゅうせんこう

比重選鉱とは、鉱物間の比重の差を利用して有用鉱物と不要鉱物を分離する選鉱方法です。

比重選鉱ひじゅうせんこう、Gravity Separation)とは、鉱石を構成する各鉱物の比重(密度)の違いを利用して、有用鉱物(目的金属を含む鉱物)と脈石(不要な岩石成分)を分離・濃縮する選鉱技術です。浮選や磁力選鉱と並ぶ代表的な選鉱方法の一つです。

比重選鉱の原理は、重力・水流・遠心力などが作用する環境下で、比重の大きい粒子と小さい粒子の沈降速度・流動挙動の違いを利用して分離することです。主な装置と手法には以下のものがあります。

  • ジグ(Jig):水の上下流動によって重い粒子を底部に集積させる装置
  • スパイラル:らせん状の溝に鉱泥を流し、遠心力と重力の組み合わせで分離する
  • 揺動テーブル(振動テーブル):傾斜した板面上で水流と振動により粒子を比重別に分離
  • 重液選鉱:比重の異なる液体(重液)に鉱石を入れ、浮き沈みで分離する方法

金・錫・タングステン・クロムなどの重い鉱物の回収に特に有効であり、化学薬品を使わないため環境負荷が低いという利点があります。ただし、粒子サイズが細かすぎる場合や比重差が小さい場合は分離効率が下がります。

歴史的には砂金採取(パニング)も比重選鉱の一形態であり、古くから人類が利用してきた技術です。

使い方・例文

砂錫鉱床から錫を回収する際、スパイラルや揺動テーブルを使った比重選鉱によって、比重が大きい錫石(スズ石)と比重の小さい砂(脈石)を効率よく分離することができます。

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