樹氷とは?
じゅひょう
樹氷とは、過冷却された霧の水滴が木の枝や葉に付着・凍結して形成される白い氷の結晶の集合体で、幻想的な雪景色として知られます。
樹氷(じゅひょう)とは、零度以下でも凍らない「過冷却水」の状態を保った霧(着氷性霧)の微細な水滴が、木の枝や葉に衝突した瞬間に凍りつき、徐々に積み重なって形成される白い氷の塊のことです。針状・羽毛状の細かい氷晶が連なり、木全体が真っ白に包まれたように見える独特の景観を生み出します。
樹氷と混同されやすい現象がいくつかあります。
- 霧氷(むひょう):樹氷を含む「着氷現象」全般の総称。樹氷はその一種です。
- 雨氷(うひょう):過冷却の雨粒が物体に触れて凍りつく現象で、透明なガラス状の氷になります。
- 粗氷(そひょう):霧氷の一種で、樹氷より密度が高く半透明な氷です。
樹氷が発達する代表的な場所として、日本では山形県の蔵王連峰が世界的に有名です。蔵王では「スノーモンスター」とも呼ばれる巨大な樹氷が形成され、スキーリゾートと組み合わせた観光資源として多くの人々を惹きつけています。形成には、雲の中に長時間位置する山頂付近の地形と、強い風によって過冷却霧が供給され続けることが重要な条件となります。
近年は気候変動の影響で気温上昇が進み、蔵王の樹氷も規模が縮小傾向にあると報告されており、自然景観の保全という観点からも注目されています。
使い方・例文
蔵王のスキー場では、リフトで山頂付近に登ると巨大な樹氷群がそびえ立つ光景を楽しむことができ、冬の観光シーズンには多くのカメラマンや観光客が訪れます。
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