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抗原変異とは?

こうげんへんい

抗原変異とは、ウイルス細菌が表面の抗原を変化させることで、宿主の免疫による認識を逃れる現象です。

抗原変異(antigenic variation)とは、病原体が自身の表面に持つ抗原タンパク質の構造を変化させ、宿主の免疫系による攻撃を回避するメカニズムです。感染症の再感染ワクチン耐性の主要な要因となります。

抗原変異には主に二つの様式があります。一つ目は抗原連続変異(antigenic drift)で、ウイルスの複製過程で起きる小さな点変異が蓄積し、少しずつ抗原性が変化するものです。インフルエンザウイルスで毎年のように見られ、既存の免疫が部分的に無効化されます。二つ目は抗原不連続変異(antigenic shift)で、異なる亜型のウイルスが同じ宿主に同時感染した際に遺伝子の大規模な組み換えが起き、まったく新しい抗原型が生まれるものです。これが新型インフルエンザパンデミックの原因となります。

寄生虫でも抗原変異は重要です。マラリア原虫や眠り病(トリパノソーマ感染)の病原体は、表面抗原遺伝子を巧みに切り替えることで免疫を持続的に回避します。細菌ではボレリア(ライム病の病原体)などが知られています。

抗原変異の結果として生じる課題には以下のものがあります。

  • インフルエンザワクチンを毎年更新しなければならない
  • 一部の感染症では有効なワクチン開発が困難になる
  • 再感染や長期慢性感染が生じやすくなる

この現象の理解は、ワクチン設計や感染症サーベイランスにおいて非常に重要です。

使い方・例文

インフルエンザウイルスは毎年抗原変異を繰り返すため、前年のワクチンでは翌年の流行株に対して十分な効果が得られない場合があり、ワクチンの株組成が毎年見直されます。

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