後見とは?
こうけん
後見とは、歌舞伎や日本舞踊・能などの舞台で、演者の補助を行うために舞台上に控える役職のことです。
後見(こうけん)は、歌舞伎・能・日本舞踊などの日本の伝統芸能において、舞台上で演者のそばに控え、衣裳の直しや小道具の受け渡しなど補助全般を担う役職、またはその担当者のことを指します。
歌舞伎における後見は、黒い着物・袴・頭巾を着用した「黒衣(くろご)」の姿で舞台に登場します。黒色には「存在しないもの」という約束事があり、観客はその存在を意識しないこととされています。これは歌舞伎独自の舞台演出の約束事(お約束)のひとつです。
後見の主な役割は以下のとおりです。
- 早変わりや引き抜きなど、素早い衣裳転換の補助
- 舞台で落とした小道具や扇などを素早く回収する
- 演者が舞台の端に退く際の誘導や補助
- 能では、シテ方(主役)が休憩するための後見座に控え、シテに何か起きた場合の代役も担う
能における後見は歌舞伎とは異なり、代役を務める可能性のある経験豊富な演者が担当します。そのため後見を務めること自体が重要な役割とされており、高い技量が求められます。日本舞踊でも同様に、師匠や上級者が舞台上で弟子の補助に入る場合に後見と呼ばれます。
使い方・例文
歌舞伎の舞台で黒衣の人物が倒れた小道具を素早く拾う場面を見たことがある方は多く、これが後見の仕事として解説されることがよくあります。
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