本文へスキップ

南アジア言語連合とは?

みなみあじあげんごれんごう

アジア言語連合とは、インド大陸に分布する系統の異なる複数の言語が、地理的接触によって共通の文法的・音韻的特徴を共有するようになった言語圏のことです。

アジア言語連合(South Asian Sprachbund)とは、インドパキスタンバングラデシュスリランカなどを含む南アジア地域において、インド・ヨーロッパ語族(ヒンディー語・ベンガル語など)、ドラヴィダ語族(タミル語・テルグ語など)、チベット・ビルマ語族(ネワール語など)、オーストロアジア語族(ムンダ語族)という異なる語族の言語が長期的な接触を通じて共通の特徴を発達させた地域のことです。

「言語連合(Sprachbund)」とは、遺伝的には異なる言語どうしが地理的・社会的接触によって似た特徴を獲得した現象を指す言語学の概念です。南アジア言語連合の主な共通特徴として以下が挙げられます。

  • 後置詞の使用:英語の前置詞に相当する語が名詞の後ろに置かれる
  • SOV語順:主語・目的語・動詞の順が多くの言語に共通
  • 反舌音(そり舌音):舌先を反らして発音する音が発達
  • エビデンシャリティ:情報源(直接経験か伝聞か)を文法的に示す仕組み

系統的に無関係な語族の言語がこれほど多くの構造的特徴を共有することは、長期にわたる多言語接触と社会的な多言語使用の証拠とされており、言語接触論・言語類型論の重要な研究事例です。

使い方・例文

ドラヴィダ語族のタミル語とインド・ヨーロッパ語族のヒンディー語は系統的に無関係ですが、どちらもSOV語順を持ち後置詞を使うなど、南アジア言語連合の特徴を共有しています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語