出語りとは?
でがたり
出語りとは、義太夫節の演奏者(太夫と三味線弾き)が舞台上に姿を現して演奏を行う形式で、文楽や歌舞伎の舞台演出のひとつです。
出語り(でがたり)とは、義太夫節を演奏する太夫(語り手)と三味線弾きが、舞台の袖や裏方に隠れることなく舞台上に姿を現し、観客の目の前で演奏を行う形式のことです。主に文楽(人形浄瑠璃)や歌舞伎の舞台で用いられる演出技法のひとつです。
通常の文楽では、太夫と三味線弾きは舞台向かって右側の床(ゆか)と呼ばれる台の上に位置し、人形遣いとは分離した形で演奏します。歌舞伎においては、義太夫の演奏者が舞台袖の見えない場所から演奏することが多いですが、出語りでは演奏者が舞台上に登場し、視覚的にも演奏の存在感を示します。
出語りが採用される演目では、義太夫の詞章(言葉)と音楽が舞台の中心に据えられ、演奏そのものを鑑賞の重要な要素とする姿勢が反映されています。
また「出語り」という言葉は広義には、演者が表舞台に出て語りや演奏を行う形式全般を指すこともあり、伝統芸能の専門用語として解説・批評の場面でよく使われます。義太夫狂言(義太夫物)と呼ばれる演目で特に多く見られる形式です。
使い方・例文
「その歌舞伎の演目では出語りの形式が採られ、太夫と三味線が舞台上で堂々と義太夫を聴かせた」のように、伝統芸能の上演スタイルや舞台構成を説明する場面で使われます。
この用語をシェア
最終更新: