狂言とは?
きょうげん
狂言とは、日本の伝統芸能のひとつで、能と同じく室町時代に成立した、日常的な言葉と動作でおかしみを表現する喜劇的な演劇です。
狂言とは、日本の伝統的な舞台芸術のひとつで、能(のう)と並んでユネスコ無形文化遺産に登録されています。室町時代(14〜16世紀)に形成・完成され、主に庶民の日常生活をユーモラスに描いた喜劇(コメディ)です。能が厳粛で神秘的な演劇であるのに対し、狂言はおかしみや笑いを本質とした対照的な性格を持っています。
狂言の特徴として以下の点が挙げられます。
- 言葉と動作が中心:能の謡や舞に対して、狂言は台詞(せりふ)と身体動作が表現の主体
- 庶民の笑い:主人と使用人(太郎冠者・次郎冠者)、婿と舅など、身近な人間関係のトラブルや機知を描く
- 仮面の限定使用:能に比べて面(おもて)を使う演目は少なく、素顔で演じることが多い
- 簡素な舞台:大道具をほとんど使わず、シンプルな所作と言葉で場面を表現する
狂言は現在も大蔵流・和泉流の二つの流儀によって継承されています。能楽堂での公演では、能の幕間(まくあい)に演じられる「間狂言(あいきょうげん)」と、独立した演目として演じられる「本狂言」があります。
古典の演目では「附子(ぶす)」「柿山伏(かきやまぶし)」「蝸牛(かぎゅう)」などが有名で、現代でも学校の教科書に取り上げられています。ユーモアと批評精神を持つ日本の喜劇文化の源流として、今日も高く評価されています。
使い方・例文
能楽堂で能の公演の合間に演じられたり、学校の国語の授業で「附子」などの台本が教材として扱われたりする場面で登場します。
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