扇とは?
おうぎ
扇とは、折りたたみ式の骨に紙や布を張った扇ぐための道具で、日本の伝統文化や芸能に深く根ざした用具です。
扇(おうぎ・せん)とは、複数の骨(薄い板状の芯材)を一端でまとめて束ね、紙や絹などを貼り付けて折りたたみできる構造にした道具です。広げると扇形(おうぎがた)になり、あおいで風を起こしたり、儀礼・芸能の小道具として用いられます。
扇には大きく折り畳める「扇子(せんす)」と折り畳めない「団扇(うちわ)」の2種類があります。一般に「扇」と言う場合は扇子を指すことが多く、日本では平安時代に発明されたとされています。当初は貴族の間で儀礼用・メモ用(木簡の代わり)として使われ、やがて庶民にも普及しました。
扇子は日本文化の多岐にわたる場面に登場します。
- 伝統芸能:能・狂言・歌舞伎・落語などで演者が持つ小道具
- 茶道・礼儀:茶席での挨拶や贈答の場での礼具
- 舞踊:日本舞踊や盆踊りで使われる舞扇
- 夏の涼具:浴衣に合わせて持ち歩く日用品
京都の「京扇子」、名古屋の「名古屋扇子」など産地による特色もあり、骨の素材(竹・檜・プラスチック)や紙・絹の装飾によって多彩なデザインが生まれています。「扇形(おうぎがた)」は数学や建築などで幾何学的な形の名称にもなっています。
使い方・例文
落語家が高座で扇子を箸に見立てて食べる仕草をするなど、一本で様々な道具を表現するのが扇の醍醐味です。
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