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扇とは?扇子の歴史・文化・うちわとの違いをわかりやすく解説

公開 2026年7月18日

この記事は 「扇とは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

扇とは

扇(おうぎ)とは、手に持って風を起こすために使う道具の総称です。広い意味ではうちわも含みますが、一般的に「扇」や「扇子」(せんす)という場合は、複数の細い骨を重ねて要(かなめ)と呼ばれる軸で束ね、折り畳めるようにしたものを指します。使うときは骨を広げて扇形に開き、あおいで涼をとります。

うちわとの違い

うちわは骨と紙・布が一体となった平らな形で、折り畳むことができません。一方、扇子は折り畳めるため携帯性に優れ、懐や袂(たもと)に収めることができます。この携帯のしやすさが、扇子を日本文化に深く根付かせた大きな要因の一つです。

日本における歴史

扇子の起源は日本にあるとされており、平安時代(794〜1185年ごろ)に木の薄板を重ねた「檜扇」(ひおうぎ)として宮廷で生まれたと伝えられています。その後、紙を骨に貼った「紙扇」が考案され、軽くて使いやすい形へと発展しました。鎌倉・室町時代には武士にも広まり、のちに中国や朝鮮半島、さらにヨーロッパへも伝わりました。江戸時代になると庶民の間でも広く普及し、日常の涼をとる道具としてだけでなく、贈答品や芸能の小道具としても重宝されました。現代でも京都の「京扇子」や名古屋の「名古屋扇子」など、産地ごとに特色ある扇子が作られています。

舞や落語での扇子の使い方

扇子は日本の芸能において欠かせない小道具です。日本舞踊や能・狂言では、扇子を刀・盃・釣り竿など様々な道具に見立てて表現し、所作の美しさを引き立てます。落語では、噺家(はなしか)が高座で扇子を箸・筆・煙管(きせる)などに見立て、言葉と身振りだけで場面を豊かに描き出します。また、茶道においても扇子は礼儀の道具として用いられ、挨拶の際に自分の前に置いて境界を示す作法があります。このように扇子は、涼をとる実用品にとどまらず、日本の文化・礼節・芸能を体現する象徴的な道具でもあります。

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