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語り手とは?

かたりて

語り手とは、小説物語などを読者に向けて語る「声」であり、作者と区別される物語内部の語りの主体です。

語り手(かたりて)とは、小説物語・詩などの文学作品において、出来事・情景・登場人物の内面などを読者に語りかける「声」または「意識」のことです。作者(実際に作品を書いた人物)とは区別される概念であり、物語論ナラトロジー)の中心的な分析対象です。

語り手は物語の伝達媒体として機能し、その性質によって読者が得る情報量・視点・感情的距離が大きく変わります。語り手の主な分類は以下のとおりです。

  • 一人称語り手:「私」として物語に登場しながら語る。内面描写が豊かだが情報は限定的
  • 三人称全知語り手:物語世界の外側から登場人物すべての内面を知り語る
  • 三人称限定語り手:特定の登場人物の視点に密着しつつ三人称で語る
  • 二人称語り手:「あなた」に語りかける実験的な形式

また語り手は「信頼できる語り手」と「信頼できない語り手(unreliable narrator)」に大別されます。後者は意図的・無意識的に偏った・誤った情報を伝えるキャラクターであり、読者が語りの信憑性を疑いながら読む仕掛けとして文学に豊かな奥行きを与えます。

語り手の選択は作品のトーン・テンポ・緊張感を根本的に左右するため、物語を分析・創作する際の最重要要素のひとつとされています。

使い方・例文

「この小説は一人称の語り手が後から過去を回想する形式を取っており、語り手自身の記憶の偏りが物語の謎を深めている」のように文学分析で使われます。

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