内臓逆位とは?
ないぞうぎゃくい
内臓逆位とは、心臓・胃・肝臓などの内臓器官が通常とは左右逆に配置されている先天的な状態のことです。
内臓逆位(ないぞうぎゃくい)は、体内の臓器が左右対称に鏡像配置された先天異常です。英語では「サイタス・インバーサス(situs inversus)」と呼ばれます。通常、心臓は左側に、肝臓は右側に位置しますが、内臓逆位ではこれらが逆になります。
内臓逆位には大きく2種類あります。
- 内臓全逆位(situs inversus totalis):胸部・腹部のすべての臓器が左右逆に配置される完全型
- 内臓部分逆位(situs inversus partialis):一部の臓器のみ逆位になる不完全型で、心臓奇形を伴うことが多い
完全な内臓逆位の場合、臓器の機能自体は正常であることが多く、本人が気づかないまま生涯を過ごすケースも珍しくありません。発生頻度はおよそ1万人に1人程度とされています。
一方、繊毛機能の異常と組み合わさった「カルタゲナー症候群」では、慢性的な呼吸器感染症や気管支拡張症を伴う場合があります。また、医療の現場では内臓逆位の患者に対して手術の際に位置関係を慎重に確認する必要があります。
内臓の左右非対称性は発生初期に繊毛の運動によって決まることが研究で明らかになっており、その仕組みの解明は発生生物学においても重要なテーマとなっています。
使い方・例文
健康診断のX線写真で心臓が右側に写っていて初めて発覚する、という形で内臓逆位が判明するケースが多くあります。
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