ホスピスとは?
ほすぴす
ホスピスとは、治癒を目的とした治療をやめ、残りの人生をできるだけ苦痛なく過ごせるよう支える緩和ケアの施設・ケアのことです。
ホスピス(hospice)は、病気の根治を目指す積極的治療から方針を転換し、身体的な痛みや苦しみを和らげながら患者が尊厳を持って残された時間を過ごせるよう支援する、緩和ケアの施設やケアの仕組みを指します。主にがんや難治性疾患の末期に提供されます。
- 身体的苦痛の緩和:モルヒネなどを用いた適切な疼痛管理と症状コントロール
- 精神・心理的サポート:不安・抑うつへのカウンセリングや傾聴
- 社会的支援:家族・職場・経済面の問題への相談支援
- スピリチュアルケア:人生の意味や死への向き合い方への支援
日本では「緩和ケア病棟」や「ホスピス病棟」として入院型が主流ですが、在宅でのホスピスケアも広まっています。家族もケアの対象であり、患者が亡くなった後の遺族へのグリーフ(悲嘆)ケアも含まれます。
ホスピスの語源はラテン語の「hospes(主人・客人)」で、中世ヨーロッパの旅人への宿泊・療養施設にさかのぼります。近代的なホスピス運動は20世紀半ばにイギリスのシシリー・ソンダース医師が先導し、世界各地に広まりました。「治すことができなくても、苦しみを和らげることはできる」という理念が根本にあります。
使い方・例文
末期がんの父親が自宅近くのホスピス病棟に入り、痛みのコントロールを受けながら家族とともに穏やかな最期の時間を過ごすことができた。
この用語をシェア
最終更新: