緩和ケアとは?
かんわけあ
緩和ケアとは、重大な病気を抱える患者とその家族の身体的・精神的な苦痛を和らげ、生活の質を高めることを目指す医療的支援です。
緩和ケア(palliative care)とは、生命を脅かす病気(がんや心不全、慢性閉塞性肺疾患など)に苦しむ患者とその家族が抱えるさまざまな苦痛を早期から和らげ、できる限り良い状態で生活を送れるよう支援する医療・ケアの総称です。世界保健機関(WHO)は緩和ケアを「生命を脅かす疾患に関連した問題に直面している患者と家族のQOL(生活の質)を改善するアプローチ」と定義しています。
緩和ケアが対象とする「苦痛」は多岐にわたります。
- 身体的苦痛:痛み・呼吸困難・嘔吐・倦怠感など
- 精神的苦痛:不安・抑うつ・恐怖・孤独感
- 社会的苦痛:仕事や経済的問題、家族関係の悩み
- スピリチュアルペイン:生きる意味や死への不安
かつては「終末期のみに行うもの」と誤解されることもありましたが、現在では診断早期から治療と並行して行うことが推奨されています。医師・看護師・薬剤師・ソーシャルワーカー・心理士などが多職種チームを組み、患者の意思を尊重しながら包括的に支援します。
日本では2007年施行のがん対策基本法により緩和ケアの普及が促進され、がん診療連携拠点病院を中心に専門チームが整備されています。
使い方・例文
がんの治療中に痛みの管理や精神的サポートを受けるため緩和ケアチームに相談する、あるいは在宅での看取りを希望する家族が緩和ケアの訪問診療を利用するといった場面で登場します。
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