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リポソームとは?

りぽそーむ

リポソームとは、脂質二重膜で包まれた球状の微小な袋状構造体で、薬物や遺伝子の運搬体として医療分野で広く活用されています。

リポソーム(liposome)とは、リン脂質などの両親媒性分子が水中で自己組織化して形成する、球状の微小な閉じた袋(小胞)のことです。細胞膜と同様の脂質二重膜で構成されており、内部に水溶液の空間を持ちます。

リポソームの主な特徴は以下の通りです。

  • 生体適合性細胞膜と同じリン脂質で構成されているため、体内で分解されやすく毒性が低い
  • 内包性:水溶性物質は内部の水相に、脂溶性物質は脂質二重膜の中に取り込める
  • サイズ調整:製造法によってナノメートル〜マイクロメートルサイズに制御できる

医療・薬学の分野では、リポソームは「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」のキャリアとして重要な役割を果たしています。抗がん剤をリポソームに封入することで、正常組織への副作用を抑えながらがん細胞に集積させる技術が実用化されています。また、新型コロナウイルスのmRNAワクチン(ファイザー社・モデルナ社)では、脂質ナノ粒子(LNP)と呼ばれるリポソームに近い構造体がmRNAの運搬に用いられ、広く注目を集めました。

基礎研究においても、細胞膜の性質を調べるモデル系として活用されています。

使い方・例文

抗がん剤をリポソームに包んで投与すると、薬が腫瘍組織に届きやすくなり副作用が減るという研究が、リポソームの代表的な応用例です。

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