ラッキング・フォーカスとは?
らっきんぐふぉーかす
ラッキング・フォーカスとは、映像撮影でカメラのピントを意図的に素早く別の被写体へ切り替える撮影・編集技法のことです。
ラッキング・フォーカス(Rack Focus)とは、映像制作において同一ショット内でカメラのピント(フォーカス)を素早く一方の被写体から別の被写体へ移動させる撮影技法です。「フォーカス・プル(Focus Pull)」とも呼ばれます。
この技法は、浅い被写界深度(ボケの大きいレンズ設定)を活かして効果的に機能します。手前の人物にピントを当てていた状態から、同じフレーム内の奥にいる人物やオブジェクトへとスムーズにピントを移動させると、奥の被写体が鮮明になると同時に手前がボケ、視聴者の視線と注意を自然に誘導することができます。
ラッキング・フォーカスが与える演出効果には次のようなものがあります。
- 物語の焦点となる情報・人物を強調する
- 視点の切り替えをカット割りなしに表現する
- 伏線の回収や意外性の演出に使う(手前に隠れていた人物を明かすなど)
- 感情の移行や関係性の変化を視覚的に示す
映画・ドラマ・CM・ミュージックビデオなど幅広いジャンルで用いられており、シネマティックな映像表現の代表的技法のひとつです。近年はミラーレス一眼やシネマカメラを使った映像制作が個人クリエイターにも普及したことで、YouTubeやSNSの動画でも目にする機会が増えています。フォーカスを動かす操作はフォーカスプラーと呼ばれる専任スタッフが担うことも多く、高い技術と事前のリハーサルが必要とされます。
使い方・例文
映画のワンシーンで、最初は手前の主人公にピントが当たっていたのに、後ろのドアが開いた瞬間に奥の人物にピントが切り替わる演出がラッキング・フォーカスの典型例です。
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