ヨウ素デンプン反応とは?
よーそでんぷんはんのう
ヨウ素デンプン反応とは、デンプンにヨウ素液を加えると青紫色に呈色する化学反応で、デンプンの存在を検出する最も基本的な定性試験です。
ヨウ素デンプン反応は、デンプンのらせん状の内部空洞にヨウ素分子(I₂)が取り込まれることで、青紫〜黒紫色の錯体が形成される現象です。ヨウ素液(ヨウ素をヨウ化カリウム水溶液に溶かしたもの)を試料に数滴加えるだけで簡単に確認できます。
反応のしくみを詳しく見ると、デンプンはグルコースが多数つながった多糖類で、アミロース(らせん構造)とアミロペクチン(分岐鎖構造)の二種類の成分からなります。このうち、らせん構造を持つアミロースがヨウ素分子を取り込んで強い青紫色を示します。アミロペクチンはらせん構造が少ないため、ヨウ素と反応しても赤紫色がかった薄い呈色にとどまります。
この反応の特徴は次のとおりです。
- 加熱すると色が消え、冷やすと再び呈色する(可逆反応)
- デンプンの存在確認に使われる定性試験
- 食品・生物実験・医薬品検査など幅広く応用
- ヨウ素の濃度測定への逆利用(チオ硫酸ナトリウムによるヨウ素量定)
中学・高校の理科実験では「ジャガイモやご飯にヨウ素液をかけると青紫色になる」という実験として最も早い段階に学ぶ代表的な呈色反応であり、生化学・食品科学でも基礎的な分析手法として活用されています。
使い方・例文
学校の理科実験でご飯粒やジャガイモの断面にヨウ素液をたらすと青紫色に変わる現象がこの反応であり、食品中のデンプン含有量を調べる簡易検査にも使われます。
この用語をシェア
最終更新: