チオ硫酸ナトリウムとは?
ちおりゅうさんなとりうむ
チオ硫酸ナトリウムとは、硫黄を含む無機塩の一種で、写真の定着液や塩素の中和、医薬品など幅広い分野で使用される化合物です。
チオ硫酸ナトリウム(化学式:Na₂S₂O₃)は、ナトリウムとチオ硫酸イオン(S₂O₃²⁻)からなる無機化合物です。水和物として「チオ硫酸ナトリウム五水和物(Na₂S₂O₃・5H₂O)」の形で流通することが多く、無色透明の結晶として得られます。俗に「ハイポ」とも呼ばれます。
最も有名な用途は、写真の現像における定着液としての使用です。ハロゲン化銀を溶解・除去する働きがあり、現像後のフィルムや印画紙を安定させるために使われてきました。デジタル写真が普及した現代でも、アナログ写真や暗室作業を行う場面では欠かせない薬品です。
その他の主な用途は以下のとおりです。
- 水道水・プール水中の塩素の中和(水質調整)
- ヨウ素滴定における還元剤(酸化還元反応の実験)
- シアン化物中毒や重金属中毒の解毒剤(医療用)
- 繊維・紙の漂白剤除去(工業用)
中学・高校の理科実験でもヨウ素デンプン反応の消色実験などで登場する身近な試薬です。水溶液は弱アルカリ性を示し、高温での加熱や酸との接触では分解が起こるため取り扱いに注意が必要です。
使い方・例文
「水槽に水道水を入れる際、チオ硫酸ナトリウムを少量添加して塩素を中和してから魚を入れる」のように、水質管理や理科実験の場面で登場します。
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