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モノドロミーとは?

ものどろみー

複素平面上で関数の値を閉じた経路に沿って解析接続したとき生じる「ずれ」を記述する概念です。

ノドロミー(monodromy)とは、多価関数微分方程式の解を、特異点を取り囲む閉じた経路に沿って解析接続したとき、出発点に戻ったときに元の値と異なる変換が生じる現象、またはその変換そのものを指す概念です。ギリシャ語の「mono(ひとつ)」と「dromos(走り)」を語源とし、「一回りして戻る」という意味を持ちます。

典型例として複素対数関数log(z)があります。z=1を出発して原点を一周すると、値が2πi だけずれて戻ってきます。この「一周ずれ量」を与える変換をモノドロミー変換といい、特異点の周りの閉曲線全体が成す基本群の表現として捉えることができます。

微分方程式の文脈では、正則特異点を持つフックス型方程式の解の振る舞いがモノドロミー行列によって特徴づけられます。この視点から、異なる特異点まわりのモノドロミー行列の間の関係式がリーマン・ヒルベルト問題として定式化されます。

モノドロミーは代数幾何・数論・弦理論において重要な役割を果たします。たとえばアーベル多様体のモノドロミー表現は、数論的対象の深い構造を反映しており、現代数学の中心課題のひとつであるラングランズ対応とも深く関わっています。

使い方・例文

リーマン面上で√zを一周させると符号が反転するという現象が、モノドロミー変換の身近な例です。

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