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メタン酸化古細菌とは?

めたんさんかこさいきん

メタン酸化古細菌とは、嫌気条件下でメタンを酸化・分解することができる古細菌(アーキア)の総称で、海底や湿地などでのメタン放出を抑制する温室効果ガス削減の要です。

メタン酸化古細菌(ANME: ANaerobic MEthanotrophs)は、酸素がない環境でメタン(CH₄)を嫌気的に酸化できる古細菌の一群です。従来、メタン酸化は好気性細菌だけが行うと考えられていましたが、深海堆積物の研究から嫌気的メタン酸化(AOM)が発見され、その主役が古細菌であることが明らかになりました。

仕組みと共生については、ANME古細菌は単独ではなく、多くの場合に硫酸塩還元菌と共生してAOMを行います。古細菌がメタンを活性化し、硫酸塩還元菌に電子を渡すことで反応が進むと考えられており、この共生体は海底堆積物中に密な集合体(コンソーシウム)を形成して存在します。

生態系での役割は温室効果ガスの抑制に直結しています。海底の堆積物中には膨大な量のメタンハイドレートやバイオジェニックメタンが存在しますが、ANMEがその相当量を大気中に放出される前に消費していると推定されています。この「メタンフィルター」としての機能がなければ、海洋起源のメタン放出量は大幅に増加していた可能性があります。

種の多様性としては、系統的にANME-1・ANME-2・ANME-3などのグループが知られており、それぞれ生息環境や共生パートナーが異なります。

使い方・例文

メタン酸化古細菌は気候変動・温室効果ガス収支の研究や、海底メタンハイドレートの資源・環境評価を論じる場面で登場します。また、嫌気的な廃水処理プロセスの研究でも注目されています。

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