メソサイクロンとは?
めそさいくろん
メソサイクロンとは、スーパーセル雷雨の内部で発生する直径数キロから数十キロの回転する上昇気流域で、竜巻の母体となります。
メソサイクロン(mesocyclone)は、スーパーセルと呼ばれる大型の組織化された雷雨の内部で発達する、中規模(メソスケール)の回転する上昇気流域です。直径はおよそ2〜10キロメートル程度で、気象レーダーで検出できる規模の回転を持ちます。
メソサイクロンが形成される過程は以下のとおりです。
- 下層と上層で風向・風速が大きく異なる(ウインドシア)環境に雷雨が発生する
- 水平方向の回転(ホリゾンタルボルテックス)が雷雨の上昇気流に取り込まれる
- 上昇気流とともに回転が鉛直方向に傾いて垂直軸の回転(メソサイクロン)となる
- 回転が強化されると地表に向かって回転が伸長し竜巻が発生する
メソサイクロンはドップラー気象レーダーで速度場として検出でき、竜巻発生の予測に活用されます。米国の気象サービスではメソサイクロンが検出された場合に「竜巻注意情報」を発令する目安のひとつとしています。日本でも近年ドップラーレーダー網の整備が進み、メソサイクロンの観測精度が向上しています。
ただしメソサイクロンが検出されても必ずしも竜巻が発生するわけではなく、その確率は数割程度とされています。スーパーセル内のメソサイクロンは寿命が数十分から数時間に及ぶこともあり、その間に竜巻が複数回発生・消滅を繰り返すケースもあります。
使い方・例文
気象レーダーの速度場で赤と緑の色が隣り合って並んでいる領域はメソサイクロンのサインであり、その下で竜巻が発生する可能性があるとして気象当局が警戒します。
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