ペストとは?
ぺすと
ペストとは、ペスト菌(Yersinia pestis)によって引き起こされる感染症で、中世ヨーロッパで大流行し「黒死病」とも呼ばれた歴史的な疫病です。
ペストは、グラム陰性桿菌であるペスト菌(Yersinia pestis)を病原体とする感染症です。主にネズミなどの齧歯類を宿主とし、ノミを介して人間に感染します。感染経路や症状の種類によって、腺ペスト・肺ペスト・敗血症性ペストなどに分類されます。
歴史的には14世紀のヨーロッパで大流行し、「黒死病(Black Death)」と呼ばれました。この時期の流行ではヨーロッパ人口の3分の1以上が死亡したとも推計され、社会・経済・文化に甚大な影響を与えました。フェウダリズム(封建制)の崩壊やルネサンスへの移行との関連も論じられています。
ペストの主な病型と症状は次のとおりです。
- 腺ペスト:リンパ節が腫れて「横痃(おうげん)」と呼ばれる腫瘤を形成する。最も多い型
- 肺ペスト:肺に感染し、飛沫感染で人から人へ広がる。致死率が高い
- 敗血症性ペスト:血流に菌が入り込み全身性の重篤な症状を引き起こす
現代では抗生物質による治療が可能ですが、世界の一部地域では散発的な発生が報告されています。感染症の歴史を語る上で欠かせない疾患の一つです。
使い方・例文
「14世紀のペスト大流行はヨーロッパの人口構造を一変させた」のように、歴史や感染症の学習場面で登場します。
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