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プレスター・ジョン伝説とは?

ぷれすたーじょんでんせつ

プレスター・ジョン伝説とは、中世ヨーロッパで広まった「東方に存在するキリスト教徒の強大な王国」をめぐる伝説で、十字軍時代の希望と探検を駆り立てた物語です。

プレスター・ジョン伝説とは、12世紀頃からヨーロッパで広まった伝説で、「イスラム世界の東方にある広大な土地を治めるキリスト教の祭司王(プレスター・ジョン)が存在する」という内容です。「プレスター(Prester)」はラテン語で「司祭」を意味し、「ジョン(John)」は聖ヨハネを連想させる名前です。

伝説の起源は1145年頃にさかのぼります。司教フーゴーが教皇に「東方に強力なキリスト教国家がある」と報告し、1165年頃には「プレスター・ジョンの手紙」と称する文書がヨーロッパ各地に広まりました。この手紙には、永遠の若さを与える「若返りの泉」を持つ豊かな国の記述があり、多くの人々の想像力をかき立てました。

伝説が語られた王国の場所は時代とともに変化しました。

  • 当初はインドや中央アジアの東方と想定された
  • モンゴル帝国の台頭後、モンゴル皇帝との関連付けもされた
  • 14〜15世紀にはエチオピア(アビシニア)がその候補地とみなされた

この伝説は大航海時代の探検にも影響を与え、ポルトガルはエチオピアへの探検隊を送り込む動機の一つとなりました。実際には架空の話でしたが、地理的探求心や十字軍精神を鼓舞した文化的影響は大きいと評価されています。

使い方・例文

「プレスター・ジョン伝説は大航海時代に地理的探索を促し、ポルトガルがアフリカ東岸への航路開拓を目指した背景の一つとなった」という形で、中世〜近世の探検史や宗教思想を論じる際に登場します。

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