ブルセラ症とは?
ぶるせらしょう
ブルセラ症とは、ブルセラ属細菌に感染した動物や汚染された食品を介して人に感染する人獣共通感染症で、波状熱が特徴的な症状です。
ブルセラ症(Brucellosis)は、グラム陰性桿菌であるブルセラ属(Brucella属)の細菌が引き起こす人獣共通感染症です。自然界では牛・羊・山羊・豚・犬などの家畜が主な宿主であり、人は感染動物との接触、非加熱の乳製品(未殺菌乳やチーズなど)の摂取、または吸入によって感染します。
ヒトへの感染経路は主に3つです。
- 消化管感染:生乳や未殺菌チーズなどの摂取
- 皮膚・粘膜感染:感染動物の流産胎児・胎盤・体液への接触(農場従事者・獣医師に多い)
- 吸入感染:汚染されたエアロゾルの吸入(バイオテロの懸念もある)
症状は発熱・倦怠感・発汗・筋肉痛・関節痛などで、発熱が波状に繰り返す「波状熱」が典型的です。肝臓・脾臓の腫大、脊椎炎、心内膜炎などの合併症を来すこともあります。診断には血液培養や血清学的検査が用いられます。治療はドキシサイクリンとリファンピシンの併用が標準的で、数週間から数ヶ月の内服が必要です。世界的には地中海沿岸・中東・中南米・アフリカで多く発生しており、日本では稀ですが輸入感染症として届出が義務付けられています。
使い方・例文
中東諸国を旅行した際に現地で非殺菌のヤギ乳チーズを食べ、帰国後に高熱と関節痛が続いたことでブルセラ症と診断されるケースが、旅行医学の事例として報告されています。
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