ファイサル1世 (イラク王)とは?
ふぁいさるいっせい
ファイサル1世は、20世紀前半に活躍したアラブの指導者で、イラク王国の初代国王として近代イラクの礎を築いた人物です。
ファイサル1世(Faisal I、1885〜1933年)は、ハーシム家出身のアラブ人指導者で、イラク王国の初代国王(在位1921〜1933年)です。メッカのシャリーフであるフサイン・イブン・アリーの三男として生まれ、アラブ民族主義運動の中心人物として歴史に名を刻みました。
第一次世界大戦中、父フサインが率いるアラブ反乱(1916年)において軍事指導者として活躍し、イギリスの支援を受けながらオスマン帝国に対して戦いました。このとき、イギリスの情報将校T・E・ロレンス(「アラビアのロレンス」)と協力関係を築いたことでも知られています。
大戦後、ファイサルはシリア王に就任しましたが、フランスがシリアの委任統治権を主張したため、1920年にダマスカスから追放されます。その後イギリスの仲介によりイラクの王位に就き、1921年に正式に初代イラク王となりました。
ファイサル1世は、イラクの独立と近代化に尽力し、1932年にはイラクを国際連盟に加盟させて正式独立を果たしました。異なる宗派・民族が混在するイラクをまとめるために苦労し、1933年に48歳で急逝するまで国家建設に取り組み続けました。
使い方・例文
中東近代史の授業や書籍では、ファイサル1世はアラブ民族主義と西洋列強の委任統治体制が交錯する時代を象徴する人物として必ず言及されます。イラク建国の歴史を調べる際の出発点となる人物です。
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