講談とは?
こうだん
講談とは、講釈師が張り扇で釈台を叩きながら歴史や物語を独特の語り口で聴衆に語る日本の伝統芸能です。
講談(こうだん)は、講釈師(こうしゃくし)と呼ばれる演者が、高座の釈台(しゃくだい)の前に座り、張り扇(はりおうぎ)で台を叩いてリズムをとりながら、歴史的事件・軍談・政談・捕物話などを節をつけて語る日本の伝統的な話芸です。
講談の起源は江戸時代初期にさかのぼります。もとは寺社の境内や辻で「太平記読み」と呼ばれる読み聞かせが行われており、それが次第に娯楽として発展し、江戸時代中〜後期には専門の寄席(よせ)で興行されるようになりました。落語・浪曲とともに「寄席三芸」の一つとされます。
講談の語り口には独特のリズムとテンポがあり、「修羅場読み」と呼ばれる激しい戦闘場面の描写では節が高まり、聴衆を引きつけます。代表的な演目には次のようなものがあります。
- 赤穂義士銘々伝(忠臣蔵系)
- 太閤記(豊臣秀吉の生涯)
- 天保水滸伝(博徒の抗争)
- 寛永三馬術(武勇伝)
明治・大正期には大衆メディアとして隆盛を誇り、ラジオでも放送されました。現代では国立演芸場や各地の寄席で公演が行われており、女性の講釈師も活躍しています。2024年には「講談・浪曲」としてユネスコ無形文化遺産への登録が検討されるなど、再評価の機運も高まっています。
使い方・例文
寄席で講釈師が釈台を張り扇で「パン!」と叩きながら「さても赤穂の義士たちは……」と語り始める場面が、講談の典型的な光景です。
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