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ビブリオ・フィッシェリとは?

びぶりおふぃっしぇり

ブリオ・フィッシェリとは、海洋に生息する発光性の細菌で、イカやハワイボウズイカなどの発光器官に共生することで知られます。

ブリオ・フィッシェリ(Vibrio fischeri現在の学名はAliivibrio fischeri)は、温帯から熱帯の海水中に広く分布するグラム陰性の通性嫌気細菌です。最大の特徴は生物発光能力を持つことで、集団密度が一定以上に達すると青緑色の光を発します。

この発光現象の背後にある仕組みがクオラムセンシングです。細菌は自らN-アシルホモセリンラクトン(AHL)と呼ばれる化学信号分子を分泌し、その濃度が閾値を超えると遺伝子発現が切り替わって発光酵素(ルシフェラーゼ)が合成されます。つまり仲間の数を「感知」してから初めて光るという、集団的な意思決定ともいえる仕組みです。

ビブリオ・フィッシェリはハワイボウズイカ(Euprymna scolopes)の発光器官に共生することで特に有名です。

  • イカは孵化後すぐに海水中からこの菌を取り込み、専用の発光器を形成します。
  • 発光によってイカは月明かりに紛れ、腹側の影を消す「カウンターイルミネーション」効果を得ます。
  • 夜明けとともにイカは菌の大部分を体外に排出し、夜再び取り込むサイクルを繰り返します。

クオラムセンシングの研究モデル生物として、感染症の制御や集団行動の解明など、微生物学・医学の基礎研究で広く活用されています。

使い方・例文

ハワイボウズイカの腹部発光器にビブリオ・フィッシェリが共生しており、夜間に月光を模倣した青緑色の光を放つことで、天敵から身を守ることができます。

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