ヒメバチ科とは?
ひめばちか
ヒメバチ科とは、ほかの昆虫に卵を産みつける寄生蜂の最大グループのひとつで、害虫の生物的防除にも利用される昆虫分類群です。
ヒメバチ科(Ichneumonidae)は、ハチ目(膜翅目)に属する寄生蜂の一科で、世界に約2万5千種以上が知られる昆虫最大の科のひとつです。日本にも数千種が分布するとされています。
最大の特徴は寄生性で、宿主(チョウ・ガ・ハエ・甲虫などの幼虫・蛹・卵)に卵を産みつけ、孵化した幼虫が宿主の体内や体表を食べて育ちます。宿主の種類・寄生様式によって以下のように分類されます。
- 内部寄生:宿主の体内に産卵し、内側から消費する
- 外部寄生:宿主の体表に産卵し、外側から摂食する
- 過寄生:すでに寄生されている宿主にさらに寄生する
産卵管が非常に長い種も多く、木材に潜む木食い虫の幼虫を長い産卵管で穿孔して産卵する種も知られています。成虫は花の蜜や樹液を摂取し、刺すことはほとんどありません。
農業・林業上は害虫を自然に抑制する天敵として重要視されており、一部の種は生物的防除(害虫駆除)に利用されています。また、チャールズ・ダーウィンがその存在を自然界の「悪」の証拠として挙げたことでも知られる、哲学的にも興味深い生物群です。
使い方・例文
畑でモンシロチョウの幼虫(青虫)を集めていると、アオムシコマユバチ(コマユバチ科)など寄生蜂に寄生されて黄色い繭を体表につけた幼虫が見つかることがあり、ヒメバチ科も同様の寄生生態で知られています。
この用語をシェア
最終更新: