ヒゲナガカイアシとは?
ひげながかいあし
ヒゲナガカイアシとは、長い触角を持つ小型甲殻類のカイアシ類(コペポーダ)のうち特に触角が長い種群の通称で、海洋プランクトンとして食物連鎖の重要な位置を占めます。
ヒゲナガカイアシは、節足動物門甲殻亜門に属するカイアシ類(コペポーダ)の中で、第一触角が体長に対して著しく長い種群を指す通称です。体長は多くの種で数ミリメートル程度と小型ですが、海洋動物プランクトンの中では数量・バイオマスともに最大規模の分類群の一つです。
生態と分布については、主に海洋表層から中層にかけて広く分布し、植物プランクトムを主食とする種が多く見られます。昼夜で垂直移動(日周鉛直移動)を行う種も多く、昼間は捕食者を避けて深層に潜み、夜間に表層へ浮上して摂食します。この行動は有機炭素を深海へ輸送する「生物ポンプ」の一端を担っています。
食物連鎖上の役割は非常に大きく、植物プランクトムを捕食しつつ、魚類・クジラ・海鳥などの主要な餌生物となっています。北極・南極など高緯度海域では大型のカイアシ類が脂質を大量に蓄積しており、北大西洋のカラヌス属などはタラ・ニシンなどの漁業資源の基盤となっています。
長い触角の機能については、遊泳・平衡維持・感覚受容などに役立つと考えられており、急激な遊泳(逃避行動)時には触角を折りたたんで抵抗を減らすことも観察されています。
使い方・例文
ヒゲナガカイアシは海洋生態学や水産学の教科書でプランクトン食物連鎖の典型例として登場するほか、気候変動による海洋環境変化を監視する生物指標としても研究されています。
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