カイアシ類とは?
かいあしるい
海や淡水に広く生息する小型甲殻類の一群で、海洋生態系の食物連鎖を支える重要なプランクトンです。
カイアシ類(橈脚類、学名:Copepoda)は、節足動物門甲殻亜門に属する微小甲殻類の一群です。体長は多くが0.5〜2ミリメートル程度で、海洋・淡水・土壌など地球上のほぼすべての水環境に生息しています。
外見上の特徴として、体は頭胸部と腹部に分かれ、前方の触角が発達しています。遊泳に用いる胸脚(ほきゃく)が「橈(かい)」のように動くことから「橈脚類」の和名が付きました。また多くの種でメスは卵嚢(らんのう)を体に付けて運ぶ習性があります。
生態学的な重要性は非常に大きく、以下の点で注目されています。
- 海洋プランクトンの大部分を占め、動物プランクトンの生物量としては地球上最大級とされる。
- 植物プランクトン(ケイ藻など)を大量に捕食し、海洋の炭素循環・栄養塩循環に深く関わる。
- 魚類・鯨類・海鳥などの重要な餌となり、海洋食物連鎖の中間ノードとして機能する。
- 一部の種は寄生性で、魚の鰓やエビ・カニに寄生するものもある。
現在知られているだけで1万種以上が記載されており、新種の発見も続いています。気候変動による海水温の変化がカイアシ類の分布や個体数に影響することが懸念されており、海洋環境モニタリングの指標生物としても活用されています。
使い方・例文
カイアシ類は漁業や養殖の餌として利用されるほか、海洋調査では水質・環境変化の指標として定期的なサンプリング調査が行われます。
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