パナマ運河開通とは?
ぱなまうんがかいつう
パナマ運河開通とは、1914年に中米パナマで大西洋と太平洋を結ぶ運河が完成し、船舶交通に開放された歴史的な出来事です。
パナマ運河(Panama Canal)は、中米パナマ共和国の地峡部を横断し、大西洋(カリブ海)と太平洋を結ぶ全長約80キロメートルの人工水路です。1914年8月15日に正式に開通し、世界の海上貿易に革命的な変化をもたらしました。
運河建設の構想は19世紀初頭から存在していました。フランスのフェルディナン・ド・レセップス(スエズ運河を成功させた人物)が1880年代に着工しましたが、熱帯性疾患(黄熱病・マラリア)の蔓延と地形的な困難から工事は失敗に終わりました。その後アメリカが権利を引き継ぎ、セオドア・ルーズベルト大統領のもとで1904年に工事を再開。徹底した防疫対策と革新的な閘門(こうもん)式設計を採用し、約10年の歳月をかけて完成させました。
パナマ運河の主な意義と特徴は以下の通りです。
- 南米最南端のホーン岬を迂回する必要がなくなり、大西洋・太平洋間の航路が大幅に短縮された。
- 閘門式により水位差を調整し、船を段階的に昇降させる方式が採用されている。
- 開通当初はアメリカの管理下に置かれ、1999年にパナマ共和国に完全返還された。
21世紀には船舶の大型化に対応するため拡張工事が行われ、2016年には新閘門が開通しました。現在も世界貿易の主要ルートとして年間1万数千隻以上の船舶が通航しています。
使い方・例文
世界地理や近現代史の授業で、国際貿易ルートの変革を説明する際にパナマ運河開通の意義が紹介されます。
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