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ハキリアリとは?

はきりあり

キリアリとは、葉を切り取って巣に運び、そこでキノコを栽培して食料にする南北アメリカ産のアリの総称です。

キリアリは、ハチアリ科のアッタ属(Atta)およびアクロミルメックス属(Acromyrmex)に属するアリの総称で、中南米を中心に約40種以上が知られています。名前の通り、大顎で植物の葉を半円状に切り取り、行列を作って巣まで運ぶ姿が特徴的です。

ただし、ハキリアリは葉を直接食べるわけではありません。運んできた葉を細かく噛み砕いて培地とし、その上で特定のキノコ(担子菌類)を栽培して、そのキノコを主な食料としています。この農業行動は人間よりもはるか前から続けられており、約5000万年の歴史を持つとされます。

コロニーは女王アリ・大型働きアリ・小型働きアリ・兵アリなどに高度に分業され、一つのコロニーが数百万〜数千万匹に達することもあります。大型の働きアリが葉を切って運び、小型の働きアリが菌園の管理を担うなど、役割分担が精緻です。

熱帯雨林の生態系では植物の分解・土壌形成に重要な役割を果たしますが、農園や畑では作物を大量に食い荒らす農業害虫としても知られています。その高度な社会性と農業行動は、昆虫研究の格好のモデルとして世界中の研究者が注目しています。

使い方・例文

自然ドキュメンタリーや理科の教科書で「葉を運ぶアリ」として紹介されるほか、その「農業を行う昆虫」という特性から生物の進化や社会行動を説明する際の事例としてよく登場します。

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