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ナップとは?

なっぷ

ナップとは、地理学・地形学の用語で、断層運動などによって遠方へ押し運ばれた大規模な岩石の覆いかぶさった地層構造のことです。

ナップ(Nappe)は、地質学・地形学において使われる専門用語で、フランス語で「テーブルクロス」を意味します。地殻変動によって本来の位置から水平方向に数キロメートル以上も移動し、下位の地層の上に覆いかぶさった大規模な岩石体(衝上断層の上盤)を指します。

ナップが形成される主なメカニズムは以下のとおりです。

  • プレートの衝突による圧縮力で地層が折り畳まれる(褶曲ナップ)
  • 低角度の断層(衝上断層・スラスト断層)に沿って岩石体が遠くへ押し出される(断層ナップ)
  • 重力の影響で傾斜面を滑り降りる(重力ナップ)

ナップの典型的な例として、ヨーロッパ・アルプス山脈の地質構造が世界的に有名です。アルプスではいくつもの巨大ナップが重なり合い、現在の複雑な地形と地質分布を作り出しています。スカンジナビア半島のカレドニア造山帯にもナップ構造が認められます。

ナップを識別するためには、地層の逆転・化石年代の不整合・岩相の急変などが重要な手がかりとなります。地質調査や資源探査において、ナップ構造の把握は地下構造の理解に不可欠です。

使い方・例文

「アルプス山脈の成り立ちを学ぶ地質学の授業では、プレート運動によって形成された巨大なナップ構造が取り上げられます。」

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