ドロマイトとは?
どろまいと
ドロマイトとは、カルシウムとマグネシウムの炭酸塩からなる鉱物・岩石で、石灰岩に似た外観を持ち工業原料や建材として広く利用されます。
ドロマイト(Dolomite)は、化学式CaMg(CO₃)₂で表されるカルシウムとマグネシウムの複炭酸塩鉱物、およびその鉱物が主体となって構成された岩石(苦灰岩)の両方を指します。名称は18世紀フランスの地質学者デオダ・ド・ドロミュー(Déodat de Dolomieu)に由来します。
鉱物としてのドロマイトは菱面体晶系に属し、白色・灰白色・淡ピンク・淡黄色などの色調で、真珠様〜ガラス様の光沢を持ちます。モース硬度は3.5〜4で、塩酸に対して石灰岩よりも緩慢に反応する点が石灰石(方解石)との区別に使われます。
岩石としてのドロマイト(苦灰岩)は以下のような重要な用途があります。
- 製鉄・製鋼:炉の内張り耐火材に使用
- セメント・建材:建設資材の原料
- 農業:土壌のpH調整・マグネシウム補給
- 化学工業:マグネシア(MgO)の原料
地質学的には、石灰岩がマグネシウムに富んだ流体と反応して変質する「ドロマイト化作用」によって形成されると考えられていますが、その詳細なメカニズムはいまも研究が続けられています。アルプス山脈の「ドロミテ(Dolomites)」は岩石名に由来する山脈名として世界遺産にも登録されています。
使い方・例文
地質学の教科書では石灰岩との違いを説明する文脈で、工業の分野では製鉄炉の耐火材や農業用土壌改良材として「ドロマイト石灰」が登場します。世界遺産の「ドロミテ」はこの岩石名を冠した山岳地帯です。
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