トコブシとは?
とこぶし
トコブシとは、アワビに似た平らな巻き貝で、日本沿岸に生息する食用の軟体動物です。
トコブシ(学名:Haliotis diversicolor)は、腹足綱ミミガイ科(アワビ科)に属する巻き貝です。アワビの仲間ですが、アワビよりも小型で、成体でも殻長が7〜10cm程度です。殻の縁に沿って並ぶ穴(呼水孔)の数がアワビより多い(7〜9個程度)ことで区別でき、この穴から水管を出して呼吸や排泄を行います。
日本では本州中部以南・九州・沖縄から南西諸島にかけての沿岸岩礁域に生息しており、潮間帯から水深数メートルの岩の裏や隙間に潜んでいます。海藻を主食とし、コンブ・ワカメ・緑藻類などを食べて成長します。
食材としてのトコブシには次のような特徴があります。
- アワビよりも安価で入手しやすく、「庶民のアワビ」とも呼ばれる
- 旨みと甘みがあり、煮貝・炊き込みご飯・刺身・バター焼きなどに使われる
- 肝(内臓)は緑色で独特の風味があり、アワビ同様に食用になる
- 関西では「ながれこ」と呼ばれることもある
アワビと比べてサイズが小さく手頃なため、居酒屋や家庭料理にも登場しやすい食材です。産地の漁村では素潜り(磯採り)によって収穫されることが多く、旬は夏場とされています。
使い方・例文
磯料理の店でトコブシの煮貝や炊き込みご飯が提供されることがあります。アワビよりも小ぶりですが旨みがあり、殻ごと焼いて醤油を垂らして食べるシンプルな調理も人気です。
この用語をシェア
最終更新: