デスモゾームとは?
ですもぞーむ
デスモゾームとは、隣り合う細胞どうしを強固につなぎ留める細胞接着構造で、機械的なストレスに強い皮膚や心筋などの組織に多く見られます。
デスモゾーム(desmosome)は、隣接する細胞の細胞膜どうしをリベットのように強固に連結する細胞間接着構造のひとつです。「斑状接合」とも呼ばれ、電子顕微鏡で観察すると両細胞の膜が密着した円盤状(プラーク状)の構造として確認できます。
デスモゾームの構造は主に以下の成分から成り立っています。
- カドヘリン(デスモグレイン・デスモコリン):細胞外に突き出てカルシウム依存性に隣接細胞と結合するタンパク質。
- プラークタンパク質(デスモプラキンなど):細胞内側でカドヘリンと中間径フィラメントを連結するアダプタータンパク質。
- ケラチンなどの中間径フィラメント:プラークタンパク質を介してデスモゾームに連結し、細胞全体に張力を分散する。
この構造によってデスモゾームは細胞を機械的ストレスから守り、組織全体の強度を維持します。特に引っ張り・摩擦・伸縮のストレスを受けやすい皮膚(表皮)、心筋、子宮頸部などの組織に豊富に存在します。
デスモゾームの機能異常は様々な疾患と結びついています。天疱瘡(てんぽうそう)は自己抗体がデスモグレインを攻撃することで水疱が生じる皮膚疾患です。また不整脈原性右室心筋症はデスモゾーム関連タンパク質の遺伝子変異が原因であることが多く、心臓突然死のリスクと関連します。
使い方・例文
「皮膚の細胞が摩擦でも簡単にはがれないのは、デスモゾームによって隣の細胞と強く接着しているためだ」という説明や、医学部の組織学の試験で細胞接着構造の種類を問われる問題で登場します。
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