チズゴケとは?
ちずごけ
チズゴケは、岩の表面に地図のような模様を描く地衣類の一種で、日本各地に分布する小型の葉状地衣です。
チズゴケ(地図苔)は、地衣類に属する生物で、苔(コケ)という名を持ちますが実際にはコケ植物ではありません。地衣類とは菌類と藻類(または藍藻類)が共生して一つの生物体を形成したもので、チズゴケはその中でも葉状地衣類に分類されます。
チズゴケの最大の特徴は、岩石や樹皮の表面に地図のような不規則な模様を描くように広がる姿にあります。葉状体は薄く扁平で、灰緑色から黄緑色をしており、縁部が白っぽくなることが多いです。この縁の白い線と内側の色の対比が、まるで地図の国境線のように見えることから「チズゴケ」という名前がついています。
チズゴケは環境への適応力が高く、乾燥に強い性質を持ちます。日当たりのよい岩場や石垣、コンクリートなどに定着し、岩石を少しずつ風化させる作用(岩石風化)にも関わります。また、大気汚染に敏感な種が多い地衣類の中では比較的耐性があるとされます。生態系においては一次生産者として、また小動物の隠れ場所や食料源としても機能する重要な生物群です。
使い方・例文
「登山道沿いの岩盤にチズゴケが広がっているのを見かけることがあり、その不規則な模様が地図の国境線に似ていることからこの名がついています。」
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