タンニンとは?
たんにん
タンニンとは、植物に広く含まれる水溶性のポリフェノール化合物で、渋味の主成分として知られ、食品・医薬・皮革産業で重要な役割を果たします。
タンニン(Tannin)は、植物界に広く分布する水溶性のポリフェノール化合物の総称です。タンパク質や金属イオンと結合する性質を持ち、この性質が「なめし(tanning)」に利用されたことから「タンニン」と名付けられました。
化学的には大きく二種類に分類されます。一つは加水分解型タンニンで、糖とフェノール酸が結合したもの(没食子タンニンなど)です。もう一つは縮合型タンニン(プロアントシアニジン)で、フラバン骨格が連なった重合体であり、こちらの方が自然界には多く存在します。
タンニンの主な特性と用途は以下のとおりです。
- 渋味:茶・赤ワイン・柿・栗などの渋味や収れん感の原因物質
- 皮革なめし:動物の皮とタンパク質を結合させて革を柔軟で耐久性のある状態にする
- 抗酸化作用:活性酸素を除去するポリフェノールとして健康機能性が注目
- 抗菌・抗ウイルス作用:微生物のタンパク質と結合し増殖を抑制
- 染料・インク:鉄イオンと反応して黒色を呈するため、中世ヨーロッパでインクに利用
食品科学の分野では、赤ワインのタンニンが心臓病リスクを低下させる可能性について多くの研究が行われています。また茶のカテキン(縮合型タンニンの一種)は抗酸化・抗菌作用で知られ、機能性食品や医薬品への応用が進んでいます。
使い方・例文
お茶やワインの渋みを説明するときに必ず登場します。革製品の製造工程や植物の防御機構を解説する際にも使われます。
この用語をシェア
最終更新: