タンジマートとは?
たんじまーと
タンジマートとは、19世紀のオスマン帝国で推進された一連の近代化・西洋化改革の総称で、法制度や行政・軍事の刷新を通じて帝国の再生を目指した運動です。
タンジマート(オスマン語で「再編・改革」の意)は、1839年のギュルハネ勅令(ハッティ・シェリーフ)に始まり、1870年代頃まで続いたオスマン帝国の大規模な近代化改革運動です。帝国の弱体化と列強の圧力に直面したオスマン政府が、西洋の制度・法律・行政システムを積極的に導入することで帝国の立て直しを図りました。
改革の主な内容は次のとおりです。
- 法律の近代化:フランス法典を参考にした民法・商法・刑法の整備
- 平等原則の確立:ムスリム・非ムスリムを問わず全臣民の生命・財産・名誉を保護することを宣言
- 行政改革:中央集権化と官僚制度の整備
- 教育改革:世俗的な学校(マクテプ・リュシュディエなど)の設立
- 軍事改革:近代的な徴兵制度と軍事学校の整備
改革を主導したのはムスタファ・レシト・パシャ、アリ・パシャ、フアト・パシャら開明的な官僚たちでした。1876年にはオスマン帝国最初の憲法が制定され、議会が開設されるなど、改革はその後の立憲運動にもつながりました。
タンジマートは、近代化と伝統的なイスラム法(シャリーア)の共存という難題に挑んだ先駆的な試みとして、中東・イスラム世界の近代化研究で重要な位置を占めています。
使い方・例文
オスマン帝国史・中東近現代史の文脈で登場します。「タンジマート改革が近代トルコ共和国の基礎を作った」という形で、トルコの西洋化の歴史的起点として言及されることが多い言葉です。
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