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タコブネとは?

たこぶね

タコブネとは、メスだけが薄く白い貝殻状の抱卵嚢を分泌することで知られる、タコの仲間の頭足類です。

タコブネ(蛸舟)は、タコ目タコブネ科に属する頭足類で、学名はArgonauta argoです。「アルゴノートタコ」とも呼ばれ、世界の温帯熱帯の外洋に広く分布しています。

最大特徴は、メスが体の腕から分泌した薄い石灰質の膜で「偽貝殻」とも呼ばれる抱卵嚢を作ることです。これは軟体動物の貝殻とは成分・構造が異なり、卵を守るために作られる特殊な構造物です。この嚢の中に産卵し、孵化するまで卵を守ります。殻の直径は最大で20〜30cm程度に達するものもあります。

一方、オスはメスよりはるかに小さく(数cm程度)、殻を持ちません。かつてはオスとメスが別種とみなされていたほど形態差があります。

タコブネは外洋の表層〜中層を浮遊・遊泳して生活し、小魚や甲殻類を捕食します。外洋性のため生きた状態で観察されることは少なく、嵐の後などに貝殻(抱卵嚢)が海岸に打ち上げられることで存在を知られることが多いです。

日本では太平洋側や日本海側の沿岸でも漂着が報告されており、薄くて美しい白い殻は古くから珍重されてきました。

使い方・例文

台風や強風のあとに海岸を歩くと、タコブネの薄い白い殻が打ち上げられているのを見つけることがあります。貝殻に見えますがタコの仲間が作った構造物で、コレクターにも人気があります。

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