センニュウ属とは?
せんにゅうぞく
センニュウ属は、葦原や草地に潜み、独特のさえずりをもつウグイス科の中型鳥類のグループです。
センニュウ属(学名:Locustella)は、スズメ目ウグイス科(旧センニュウ科に分類されることもある)に属する鳥類の一属で、主にユーラシア大陸に広く分布します。日本にはエゾセンニュウ・シマセンニュウ・マキノセンニュウなど複数の種が夏季に繁殖または飛来します。
「センニュウ(潜入)」の名が示すとおり、葦原・湿地の草むら・低木の茂みに潜り込んで生活する隠蔽的な鳥です。体色は茶褐色で腹部は淡色と、草地・葦原に溶け込む保護色をもちます。体長は14〜16センチメートル程度が多く、長い尾羽が特徴的です。
さえずりは種ごとに個性的で、シマセンニュウは「チョッチョッ」という昆虫のような機械的な音を繰り返すことで知られます。密生した草むらに隠れているため姿を見る機会は少なく、声で存在を確認するケースが大半です。エゾセンニュウはクワックワッという大きな声で鳴き、北海道の霧多布湿原などが有名な観察地です。
食性は主に昆虫食で、草地や湿地の地表付近を動き回りながら採食します。巣は草の茂みの地表近くや葦の根元付近に作ることが多く、外敵から見えにくい場所を選びます。センニュウ類の保護には、湿地や葦原などの生息環境の維持が不可欠です。
使い方・例文
バードウォッチングでセンニュウ属の鳥を探す際は、湿地や葦原を歩きながら「声はすれども姿は見えず」という状況が典型で、独特の機械的なさえずりで種を同定するのが基本です。
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