スギライトとは?
すぎらいと
スギライトとは、日本人科学者が発見した希少なサイクロシリケート鉱物で、鮮やかな紫色の宝石としても珍重されています。
スギライト(杉石)は、カリウム・ナトリウム・リチウム・鉄・マンガン・アルミニウムなどを含む複雑なサイクロシリケート鉱物で、化学式はKNa₂(Fe,Mn,Al)₂Li₃Si₁₂O₃₀と表されます。1944年に日本の岩石学者・杉健一(すぎけんいち)博士が愛媛県岩城島で最初の標本を採集・記載したことから、1976年に「スギライト」と命名されました。
スギライトの特徴と産出について以下にまとめます。
- 産出地はきわめて限られており、宝石品質の主要産地は南アフリカのカラハリ・マンガン鉱山(ウェセルス鉱山)
- 色はラベンダーから濃い紫・紫赤まで多様で、マンガンや鉄の含有量によって色調が変わる
- 硬度はモース硬度で約5.5〜6.5、ガラス光沢から樹脂光沢
- 宝石としての品質評価では、濃く均一な紫色で半透明〜不透明のものが高価とされる
宝石・鉱物コレクターの世界では「3大パワーストーン(スギライト・チャロアイト・ラリマー)」の一つとして位置づけられることもあります。濃い紫色の塊状集合体がカボションカットのジュエリーに使われるほか、ビーズや彫刻品にも加工されます。産出量が非常に少なく、高品質なものは希少価値が高いため、価格も相応に高くなります。
学術・地質学的には、アルカリ性マグマが変成作用を受けた特殊な地質環境でのみ生成されることが知られており、鉱物学的にも興味深い研究対象です。
使い方・例文
宝石店やミネラルショーでスギライトを見かけると、鮮やかな紫色が目を引きます。パワーストーンや希少宝石に興味のある方が収集対象とする場面でよく登場します。
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