シロウリガイとは?
しろうりがい
シロウリガイとは、深海の熱水噴出孔や冷湧水域に生息する大型の二枚貝で、化学合成細菌と共生する独特な生態を持ちます。
シロウリガイ(白瓜貝、学名: Calyptogena属など)は、二枚貝綱マルスダレガイ目に属する深海性の貝類です。殻の形が白いウリに似ていることからこの名がつけられました。体長は種によって異なりますが、大型のものでは30cm以上に達することもあります。
シロウリガイが科学的に注目される最大の理由は、その特異な生存戦略にあります。通常の動物は有機物を食べて生きていますが、シロウリガイは硫化水素などの化学物質をエネルギー源として利用する化学合成細菌をえらの中に共生させており、その細菌が生産する有機物を栄養として取り込んでいます。これを「化学合成共生」と呼びます。
生息環境として選ぶのは、太陽光が届かない水深200m以深の特殊な環境です。
- 熱水噴出孔(ハイドロサーマルベント):地熱で温められた熱水が噴き出す場所
- 冷湧水域(コールドシープ):メタンや硫化水素を含む冷たい水が湧き出す場所
日本近海でも相模湾・駿河湾などの深海で発見されており、日本の深海研究において重要な生物のひとつとされています。このような化学合成生態系の発見は、生命が太陽エネルギーなしでも存在できることを示し、生命の起源や地球外生命体の可能性を考える上でも大きな意味を持ちます。
使い方・例文
有人潜水調査船による深海探査で冷湧水域を調べると、シロウリガイの大規模なコロニーが発見されることがあり、深海の豊かな生態系の存在を示す指標生物として注目されています。
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