ショウジョウバエ科とは?
しょうじょうばえか
ショウジョウバエ科とは、果実や発酵物に集まる小型のハエの科で、遺伝学・発生生物学の重要なモデル生物を含むグループです。
ショウジョウバエ科(Drosophilidae)は、ハエ目(双翅目)に属する科で、体長数ミリの小型のハエを多数含みます。世界に4,000種以上が知られており、熱帯から温帯まで広く分布しています。
名前のとおり、熟した果実・発酵した食品・腐敗した植物質などに集まる習性があります。日本では「キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)」が最もよく知られており、台所や食料品周辺に出現することから「果実バエ」「コバエ」とも呼ばれます。
ショウジョウバエ科が科学的に重要とされる最大の理由は、キイロショウジョウバエが遺伝学・発生生物学の代表的なモデル生物であることです。20世紀初頭からトーマス・ハント・モーガンらによって遺伝実験に用いられ、染色体上の遺伝子の配置・交差・連鎖などの法則の解明に貢献しました。その後も、体節の形成に関わるホメオティック遺伝子の発見など、発生生物学の重要な知見がショウジョウバエ研究から得られています。
実験生物として選ばれた理由には、寿命が短く世代交代が早い・飼育が容易・染色体数が少ない(4対)・唾液腺の巨大染色体で観察しやすい、などが挙げられます。
使い方・例文
夏にバナナや果物を常温で放置すると、ショウジョウバエ科の小型のハエが集まってくることがあります。また、理科の実験でよく扱われるモデル生物としても知られています。
この用語をシェア
最終更新: