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キネシンとは?

きねしん

キネシンとは、細胞内の微小管軌道として物質を一方向に輸送するモータータンパク質の一種で、細胞内物流を担う分子モーターです。

キネシン(Kinesin)は、細胞内に張り巡らされた微小管マイクロチューブル)というタンパク質の管状構造を「レール」として使い、ATPのエネルギーを消費しながら一定方向に荷物(カーゴ)を運ぶモータータンパク質です。1985年にロナルド・ベイルらによって発見されました。

キネシンは通常、微小管のプラス端(細胞の末梢方向)に向かって移動します。これは細胞体から軸索末端へと物質を輸送する「順行輸送」に対応しており、神経細胞における神経伝達物質の小胞輸送などに深く関わっています。逆方向(マイナス端方向)への輸送はダイニンと呼ばれる別のモータータンパク質が担います。

キネシンの機能は多岐にわたります。

  • 神経細胞の軸索内での小胞・オルガネラの輸送
  • 細胞分裂時の染色体の分配(紡錘体形成への関与)
  • 細胞内小胞・ミトコンドリアの配置制御
  • 繊毛・鞭毛の運動機構への関与

キネシンの異常は神経変性疾患(アルツハイマー病・パーキンソン病など)との関連が研究されており、ナノスケールの分子輸送機械としてナノテクノロジーへの応用も注目されています。

使い方・例文

ナノスケールの生物学の授業や細胞生物学の教科書で、細胞内の物質輸送を説明する際に「線路(微小管)を走るモータータンパク質」の例としてキネシンが登場します。

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