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ダイニンとは?

だいにん

ダイニンとは、細胞内で微小管に沿って荷物を運ぶモータータンパク質の一種で、主にマイナス端方向(細胞中心方向)への輸送を担います。

ダイニン(dynein)は、真核細胞に存在するモータータンパク質の一種で、細胞骨格を構成する微小管チューブリン重合した管状の構造)をレールとして利用し、ATP(アデノシンリン酸)のエネルギーを使って荷物を運ぶ分子モーターです。1963年にイアン・ギボンズらによって発見されました。

ダイニンの主な種類と機能は以下の通りです。

  • 細胞質ダイニン:細胞内の小胞・細胞小器官・mRNAなどを微小管のマイナス端(細胞中心体側)へ向かって輸送する
  • 軸糸ダイニン:繊毛や鞭毛の内部構造で隣り合う微小管を互いに滑らせ、繊毛・鞭毛の屈曲運動を生み出す

ダイニンと同じくモータータンパク質であるキネシンは主に微小管のプラス端(細胞周辺部)方向へ輸送を行い、ダイニンとは逆方向に働きます。この二種類のモーターが協調・拮抗することで、細胞内の双方向的な輸送が成り立っています。

ダイニンの機能不全は、繊毛の運動障害(カルタゲナー症候群など)、神経変性疾患、細胞分裂の異常など様々な疾患と関連することが知られており、細胞生物学・医学の両面から盛んに研究されています。

使い方・例文

生物・理科の教科書で「細胞内輸送」や「繊毛・鞭毛の運動」を学ぶ場面、または細胞生物学の研究でモータータンパク質の役割を論じる際に登場する用語です。

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