本文へスキップ

チューブリンとは?

ちゅーぶりん

チューブリンとは、細胞の骨格を構成する微小管の基本サブユニットであるタンパク質で、細胞分裂・物質輸送・細胞形態の維持に欠かせない役割を担います。

チューブリンはαチューブリンとβチューブリンの2種類のサブユニットからなるヘテロ二量体です。この二量体が縦に連なってプロトフィラメントを形成し、13本のプロトフィラメントが側面で連結することで直径約25nmの中空の管状構造、微小管が構築されます。

微小管は動的不安定性という特性を持ち、GTPの加水分解に依存して急速な重合(成長)と脱重合(収縮)を繰り返します。この動的な振る舞いが微小管を多機能にする鍵です。主な機能は次のとおりです。

  • 細胞分裂:紡錘体を形成して染色体を正確に娘細胞へ分配する
  • 細胞内輸送:キネシンやダイニンなどのモータータンパク質がレールとして利用し、小胞・オルガネラを運搬する
  • 細胞形態の維持:神経突起・繊毛・鞭毛の骨格となる
  • 細胞移動:遊走する細胞の前後軸決定に関与する

チューブリンは抗がん剤の重要な標的です。タキサン系薬(パクリタキセルなど)は微小管の脱重合を妨げることで、ビンカアルカロイド系薬(ビンクリスチンなど)は重合を阻害することで、がん細胞の分裂を止めます。また、γチューブリンは微小管形成中心(中心体)に存在し、微小管の核形成を制御します。

使い方・例文

抗がん剤のパクリタキセルは、チューブリンが構成する微小管を過度に安定化させることで細胞分裂を止め、がん細胞の増殖を抑制します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語