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キチンとは?

きちん

キチンとは、甲殻類昆虫の外骨格・菌類の細胞壁などを構成する天然の多糖類で、自然界に広く存在する生体高分子です。

キチン(chitin)は、N-アセチルグルコサミンという糖の単位が長く連なった多糖類(ポリサッカライド)です。セルロースと並んで地球上で最も豊富に存在する天然高分子のひとつとされています。

キチンは主に以下の生物に見られます。

  • 甲殻類エビ・カニ・ロブスターなど):外骨格の主要成分
  • 昆虫・クモ・ムカデなど節足動物:外骨格・翅を構成
  • 菌類(カビ・キノコ):細胞壁の成分
  • 一部の軟体動物:歯舌(しぜつ)などに含まれる

キチンの分子構造はセルロースに似ていますが、各グルコース単位にアセトアミド基が付いている点が異なります。この構造のため非常に丈夫で、軽量かつ柔軟性もある素材として機能します。キチンを脱アセチル化(アセチル基を取り除く処理)すると「キトサン」が得られ、こちらは水に溶けやすく扱いやすいため応用範囲が広がります。

近年、キチン・キトサンは医療・農業・食品・環境など幅広い分野で活用が研究されており、生分解性を持つ天然素材として注目を集めています。例えば、創傷被覆材・薬物放出制御・食品の抗菌コーティング・水質浄化への利用が進んでいます。

使い方・例文

エビの殻に多く含まれるキチンは、工業的に抽出・精製され、医療用の縫合糸や農業用の土壌改良材として利用されています。

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