セルロースとは?
せるろーす
セルロースとは、植物の細胞壁を構成する主要な多糖類で、地球上で最も多く存在する有機化合物の一つです。
セルロース(cellulose)とは、グルコース(ブドウ糖)分子が長く鎖状に結合した多糖類で、植物の細胞壁の主成分として植物に強度と形を与えている物質です。綿花の繊維のほぼ純粋な形でセルロースが見られるほか、木材・草・葉・茎などほぼすべての植物に含まれています。
化学的にはグルコースがβ-1,4-グリコシド結合で直線状に繋がった構造を持ちます。この結合の仕方がデンプン(α結合)と異なるため、ヒトの消化酵素ではほとんど分解できず、食物繊維として腸内環境に関わります。一方、牛や羊などの草食動物は、消化管内の微生物が産生する酵素(セルラーゼ)を利用してセルロースをエネルギーとして利用できます。
産業上の応用は非常に広く、以下のような用途があります。
- 製紙:木材パルプからセルロースを抽出して紙を製造
- 繊維:コットン・レーヨン・テンセルなどの衣料繊維
- 食品添加物:増粘剤・安定剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)
- バイオ燃料:セルロース系バイオエタノールの原料
- 医薬品:錠剤の結合剤・コーティング剤
近年は「セルロースナノファイバー(CNF)」と呼ばれる超微細なセルロース繊維が軽量・高強度素材として注目されており、自動車部品や包装材への応用研究が進んでいます。
使い方・例文
「木材に含まれるセルロースを原料として紙が作られる」「セルロースは人間には消化できないが、食物繊維として腸の働きを助ける」のように、生物・化学・産業の文脈で登場します。
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