カタクリとは?
かたくり
カタクリとはユリ科の多年草で、春に紫色の花を咲かせ、かつては鱗茎からデンプンを採取して本葛の代用品「片栗粉」として利用されていた植物です。
カタクリ(片栗)は、ユリ科カタクリ属に分類される多年草で、日本全国の落葉樹林の林床に自生しています。春の短い期間だけ地上に姿を現し、花を咲かせて種子を作り終えると地上部が枯れてしまう「春植物(スプリング・エフェメラル)」の代表的な植物として知られています。
カタクリの最大の特徴は、その花の形にあります。花びらは6枚で、開花すると反り返るように大きく反転し、鮮やかな紫色(まれに白色)の花を下向きに垂らします。開花期は3月から5月頃と短く、群生地では一面が紫色の花で覆われる壮観な景色が見られます。
カタクリは種が発芽してから花を咲かせるまでに7〜8年かかるとされ、非常に生長が遅い植物です。また、アリが種子を運ぶ「アリ散布」という繁殖方法をとることでも知られています。
「片栗粉」という名称は、かつてカタクリの鱗茎(球根)を乾燥させ、磨り潰してデンプンを取り出したことに由来します。現在市販されている片栗粉はほとんどがジャガイモのデンプンですが、本来はカタクリ由来のものでした。近年は乱獲や環境変化により自生数が減り、各地で保護が進められています。
使い方・例文
春先の里山をハイキングしていると、落葉樹林の林床一面にカタクリの紫色の花が群れ咲いている光景に出会うことがあり、その景色は「花の絨毯」と称えられます。
この用語をシェア
最終更新: