カイガラムシ上科とは?
かいがらむしじょうか
カイガラムシ上科とは、植物に固着して樹液を吸う小型の半翅目昆虫のグループで、農業・園芸上の重要害虫を多く含む分類群です。
カイガラムシ上科(学名: Coccoidea)は、半翅目(カメムシ目)に属する昆虫の上科です。体が蝋(ろう)質の分泌物や殻状の覆いで覆われることが多く、一見すると虫とは見えない独特の外見をしています。「カイガラムシ(貝殻虫)」の名はこの殻状の覆いに由来します。
カイガラムシ上科には多数の科が含まれ、コナカイガラムシ科、カタカイガラムシ科、マルカイガラムシ科、イセリアカイガラムシ科などが代表的です。世界で数千種以上が知られており、植物の茎・葉・果実に固着して師管液(樹液)を吸って生活します。
多くの種は脚が退化しており、ほとんど動かない生活をします。排泄物として甘露(かんろ)を分泌するため、すす病菌が繁殖しやすくなり、植物の光合成を妨げます。また直接の吸汁によって植物を衰弱させ、果樹・庭木・観葉植物に深刻な被害を与えます。
天敵としてテントウムシやヒメコバチ類が知られており、生物的防除にも利用されています。世界各地で農業・園芸分野の重要害虫として対策が求められています。
使い方・例文
庭木や観葉植物の枝に白い綿状・殻状の塊がついて葉が黄色くなっている場合、カイガラムシ上科の害虫が付着している可能性が高いとして、病害虫の診断で紹介されます。
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